「ラズパイ」や「openmediavault」の検索ワードで当ブログが引っ掛かっている様なので、書きかけで塩漬けしていたラズパイ記事を慌てて上げます😅
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ラズパイ4と容量大き目のHDDが手に入ったので、お手軽な自宅NASを作成してみることにしました。
掛かった値段は4TBで2万円弱なので、家庭用NASとして売られている商品を買うよりはお安く出来ます。(その分手間は掛かりますが)
以下にざっくりとした手順を残しておきますので、興味がある方はお試しあれ。
→本手順以外にも、ホスト名やNTPの設定等、やることはいくつかありますが、最低限NASとして使えるようになるまでをご紹介しています
1.使用したパーツ
・Raspberry Pi 4 Model B メモリ4GBモデル
CPU1.5GHzクアッドコア、メモリ4GB、USB3.0、ギガビットイーサ対応のモデル。一昔前のノートPC並みのスペックですね。
・ファン付きラズパイケース
実はファン無しのケースも買ったのですが、温度上昇が激しく、慌ててファン付きの物を買いました。ファン付きに変えた後は、40℃前後で推移している様です。変える前は70℃を超えていたので、かなり効果がありました。
・IO DATA HDCZ-UTL4KB 4TB外付けHDD
4TBの外付けHDD。TVに繋いで録画する方が大勢を占めると思われます。
実物はこんな感じです。
2.HDDの準備 中身の確認
まずはデータを保存するHDDの準備をしていきます。
購入したのはIO DATAの4TB外付けHDD、HDCZ-UTL4KB。価格.comでは常に上位にいる製品です。
では開封。
筐体はコンパクトで好感が持てます。
段差が昔のPS3を思い出す。。
次に、HDDの素性調べてみます。私が普段使用しているソフトは、「CrystalDiskInfo」です。
中身はWestern Digital製のHDD、WD40EZRZ-RT2(WD40EZRZ-22GXCB0)でした。
値段の割に評価の高いHDDが使われており、いい感じの滑り出しです。
今回OSとして使用する「openmediavault」は、標準ではNTFSに対応していないらしく、追加のドライバを入れることで読み書き可能となる模様。
なので、フォーマットはこのままで行きます。
長々書きましたが、結局HDDは開封して電源入れただけですね😅
3.ラズパイ用OS「openmediavault」の準備
今回ラズパイのOSとして使用するのは、既に記載している「openmediavault」というDebian Linuxカーネルをベースにしたものです。
Webの管理画面がデフォルトで準備されているため、GUIベースで扱うことが出来ます。HDDの追加なんかも簡単です。
Linuxを扱いなれている人であれば、SSH等で接続してコマンドベースで管理出来るので、色々と手っ取り早いし自分好みにカスタマイズも出来ちゃいます。
インストールイメージは、公式ページより以下の様にリンクを辿り、ダウンロードしました。
OpenMediaVault公式ページ
https://www.openmediavault.org/
→Download
→Raspberry Pi images
→OMV_4_Raspberry_Pi_2_3_3Plus_4.img.xz
4.SDカードへのOSインストール
OSイメージをダウンロード出来たら、SDカードに書き込みます。
使用したソフトはEtcher(https://www.balena.io/etcher/)というソフトです。
完了したら早速ラズパイに差しましょう!
5.いざ接続!
では接続していきましょう。まずはSDカードをラズパイ裏面に挿し込みます。
外付けHDDはUSB3.0を示す青いポートに挿しましょう。
USB2.0のポートに接続されているのは無線キーボードのアダプタです。セットアップ時のみ繋ぎます。
あと、ラズパイは、USB給電になります。起動ボタンは無く、USBケーブルを挿し込んだら即起動が始まりますのでご注意下さい。
初回のログインでrootのパスワードを変更する必要があるので、HDMIケーブル(ラズパイ側はmicro HDMI)も繋いでおきます。画像は繋ぐ前。
6.OMVセッティング
①IPアドレス確認
起動したら、以下の様なコンソールが表示されます。
赤枠で囲んだ箇所にIPアドレス(デフォルトはDHCP)が表示されていますので、これをブラウザに入力すると、Webの管理画面が表示されます。
なお、IPアドレスはWeb管理画面から変更出来ますので簡単です。NASとして使用するのであれば、IPは固定した方が便利なので、公開する前に固定するとよいかと思います。
②WEB管理コンソールに接続
ブラウザに、「http://[表示されたIPアドレス]」を入力すると、以下の様な画面が表示され、デフォルト状態では、ユーザ:admin、パスワード:openmediavaultでログイン出来ます。
③ディスクマウント
ログイン出来たら、ディスクが認識出来ているか見てみましょう。左のツリーから「ストレージ」の中の「ディスク」を選択します。
無事認識されていることを確認出来たら、早速マウントしてみましょう。
「ストレージ」内の「ファイルシステム」を選択します。
こちらでもしっかりNTFSで認識されてますね。。あれ?標準でNTFS対応してたっけ??
どうもNTFS対応してるっぽいのでこのまま行きます(雑)
選択の順序は画像の番号を参照して下さい。
④共有フォルダの作成
マウントが完了したら、次は共有フォルダを作成します。
「アクセス権の管理」内の「共有フォルダ」を選択し、「追加」ボタンをクリックします。
表示されたダイアログで、共有フォルダの名前、共有フォルダを格納するデバイス(先ほど追加した外付けHDD)、デバイス上でのフォルダ名称、パーミッションとして、誰が読み書き出来るかをそれぞれ入力します。
入力が完了したら、「保存」→「適用」と進んでください。
⑤SMB/CIFSサービスの有効化 、共有フォルダの公開
SMB/CIFSサービスを有効にします。左側のメニューの「サービス」、「SMB/CIFS」を選択し、画像赤枠で囲んだ個所を有効にします。保存ボタン押すのも忘れずに。
次は先ほど作成した共有フォルダを公開する作業です。おとなりの「共有」タブを選択し、「追加」ボタンをクリックします。
作成した共有フォルダを「共有フォルダ」欄で選択し、ゲストにアクセスを許可するのかを選択します。
「ゲストのみ」にすると、誰でも認証なしにアクセス出来てしまいますのでご用心。
⑥共有フォルダのアクセス確認
ここまで来れば、他のPCからアクセス出来ます!
エクスプローラで「IPアドレス共有フォルダ名」を入力すると、以下のように表示されるはずです。
以上がざっくりとした手順になります。
参考になれば幸いです!
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